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ISO用語「リスクと機会」の近況 ~ 新しい用語を自分たちのものにする

ISO新規格の中に「リスクと機会」という用語が登場してから、2年経過しました。
現場では、社内で発生している日々の問題点や課題、ビジネスチャンスといったものを「リスク」とか「機会」と置き換え、
その解決に向けた活動としてISOを活用しているケースが増えてきたように思います。

ISO9001では、従来はリスクを把握することは義務ではありませんでした。
さらに、「機会」という概念も新しいものです。

ISO9000:2015での捉え方:
「リスク」 不確かさの影響。 将来起きる可能性のあること
「機会」 (定義にはない) 目的を達成するのに有利な状況、事態

いくつかの企業のISO運用担当者は、この新しい用語を、日常の業務の中にあるプロジェクト管理や課題管理、
新人のOJT教育などに当てはめて普通に活用していました。

さらに、こんな事もありました。

ISO審査の際に、ISO審査員からの「貴社のリスクは?」という質問に対しては何も回答できないことが多いのに、
「何かお困りごとは?」という質問に対しては、管理職から従業員までがそれぞれの関心事を話始めるのです。

新しい言葉の本質を捉え、完全に自分たちのものにできるということは、
これからの時代に必要な高度なスキルの一つだと私は思います。

ここからは余談ですが、私自信もオブザーバーではなく実際のISO審査員としてISO審査を実施し、
新しいお客様の声を伺うことで新しい気づきなどに触れる機会を作っています。

2018年6月22日

統合リスク研究所は、ISOコンサルティング及び監査業務においてISO27001認証を取得しています。

統合リスク研究所は、ISOコンサルティング及び監査業務においてISO9001認証を取得しています。

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